■プロジェクト・ヘイル・メアリー(2026=Phil Lordほか)156分 TOHO六本木【ネタバレ注意】
★宇宙モノとアクション映画は大きな画面と迫力の音響でないと魅力半減なので映画館で鑑賞。時にハラハラ時にちょっと感動して、一夕のエンタメとして映画館で観ている最中は充分楽しめたが、後でじっくり振り返ると方向性や設定でひっかかる箇所は結構ある。約2時間半もあるので自宅の小さな画面で冷静に見ていたらどうだったか?
★「ワーストシナリオなら30年で人口半減」は弱い。もっと地球と人類が大ピンチがいままさに進行中で、人類の存亡をかけて、成功可能性はごくわずかのミッションに挑むのが王道。太陽が弱まっても他のエネルギーで代替する事も可能ではないかと思えてしまう。市井の人々の普通の生活がどんどんできなくなっていくという描写もないので危機感は伝わってこない。
★普通の映画よりはかなりオフビートコメディ寄りだがオフビートコメディに徹しきってはいない感じ。ロッキーの宇宙船と遭遇した時点では、記憶を失った男がいろいろ思い出すミステリ的展開の作品だと思っていたので「なぜ逃げる?」と感じてしまった。冒頭から明確に徹底してオフビートコメディならちゃんと笑えたと思うのだが。
★本人が嫌がっているのに強引に眠らせて帰還できないミッションに放り込むのは、たとえ全編ちゃんとオフビートコメディだったとしても笑えない。ここは半ばだまされてでも自分の意志で乗り込む方が良かった。そもそも片道分の燃料しかないという設定は必要なのか? クライマックスのミッションで燃料タンクが破損して戻る為の燃料がなくなった、で良かったのでは?
★言葉が通じない異星人とどうコミュケーションを取るか問題はパソコンに音声を記憶させて英語に変換(実はこれが一番困難だと思うのだが)であっさり解決して、E.T.をはるかにしのぐコミュケーションが成立。この辺りは観ている最中に「この映画の基調はオフビートコメディなのだろう」と思って観ていたのでそれほど気にならなかったが。
(2026.03.27)
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