2013年の映画

■横道世之介(2013=沖田修一)160分 U-NEXT 
★劇場公開時に予備知識なしに観た時は相当に感動したが今回の自宅鑑賞ではそれほどでもなかった。その最大の理由は、たぶん、この13年間で僕が人生の別のモードに入ってしまったから。FOREVER35な気分が続いていた13年前は、まだ若い頃の恋愛話に自然に共感する事ができたのだが。
★いつかは別れるとしても一瞬でも惹かれ合った瞬間があれば出会った意味はあった、雪が降る中のキスシーンでどこまでもクレーンアップするカメラは天国にいる未来の世之介の視点かもしれない。かつては自然に湧き上がってきて共感できたその感覚は、いまは記憶の中にしかない。なんとか引っ張り出してチューニングを合わせても、13年前のような身体感覚を伴った感動はいまはもう生じなくなってしまった。
★映画も原作も細かい展開は殆ど忘れていて、原作を13年ぶりに読み直してから映画を見たので、原作との違いや、原作をどう映像化したか、という部分に相当意識がいっていた所もあるかもしれない。酒を飲みながら当時の音楽を聴いてむかしの日記を読み返し、寝付けなくなった夜中にひとりで見れば、なにかの加減でももっと没入・共感できるかもしれない。
*2026.08.10

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